海外留学を考えたことのある女性医師は多いと思います。かつては留学する医師も多かったのですが、近年では留学を希望する医師はかなり減っています。「留学することにそこまでの意義はあるのか」「日本でも十分に医療を学べるのではないか」と考える女性医師もいるものですが、留学経験が今後のキャリアアップにつながる可能性はかなり高いのです。
そこで今回は、女性医師が留学をするメリットについて探っていきます。
海外留学をすることで得られるメリット4つ
海外留学をすると視野が広がる
別の国へ渡ってさまざまな国の精鋭とともに臨床や研究をおこなうことは、かけがえのない経験になるものです。
海外では医療の仕組みや保険の仕組みが日本とは違っています。また、海外では言語や文化、考え方なども違うため、医学以外にもたくさんのことを学べるはずです。
海外留学によって得られた広い視野は、帰国後にもさまざまな形で活かすことができます。もちろん、現地の生活習慣や健康への意識などを知ることは、今後の医師としての仕事や研究におけるヒントとなる可能性も考えられます。
外国語のスキルアップになる
外国語のスキルが高まるのも海外留学をするメリットの1つといえるでしょう。
英語をはじめとした外国語力が高まれば論文への苦手意識がなくなりますし、国際学会に参加するときにも有利となります。
また、近年では外国人の患者を多く受け入れる医療機関が増えているという点にも注目したいもの。外国人と円滑なコミュニケーションを取れれば、仕事をスムーズに進めることができます。
医療のグローバル化に対応できる
現代の医師に求められるのは、グローバルスタンダードへの適応力です。
一般企業だけでなく、医療業界も日々グローバル化が進行しています。医療に関する情報の国際共有や国をまたいだ遠隔医療の展開、国際医療交流など、医師は現代医療の国際化に対応する必要があります。海外留学を経験することで得られるグローバルな視野は、今後のキャリアできっと役立つはずです。
日本とは違った経験ができる
日本で研究されていない治療方法や医学テーマについて詳しく学びたいという方はぜひ海外留学をすべきといえます。日本とは違った環境での研究や臨床の経験は、医師としてのスキルや知識を飛躍的に高めてくれるはずです。
海外の医療機関は日本に比べて検体数がかなり多く、よりテーマを深く掘り下げることができます。もちろん、より統計的な研究結果を求めることも可能といえるでしょう。
医師の海外留学は、基礎研究のための研究留学と、手術やケアの手技を学ぶための臨床留学に分けられます。どちらの目的であっても、医師の留学には多くのメリットがあるものです。
女性医師として今後の可能性を広げたいという方は、海外留学という道を視野に入れてみてはいかがでしょうか。