医師不足の影響で改築の見通しが立っていなかった秋田県の湖東病院を経営しているJA秋田厚生連は8月26日、県の委託した「総合診療・家庭医」養成事業で年間5名の医師確保にめどが付いたことを報告し、来年度中に同病院の改築に着手することが明らかにした。
同病院は厚生連の経営難が明らかになって以降、医師の退職が続いており、2009年3月に21人居た常勤の医師は現在3名にまで減少。その影響で入院病床は休止となっている。
県から委託された養成事業では年間5名、複数の診療課に対応可能な総合医を育てる予定。研修医は秋田総合病院、湖東病院で計3年勤務しながら技術を身につける。今後厚生連は改築に向け、9月から来年1月に掛けて診療費を検討し、3月の臨時総会で新年度予算に建設費を盛り込みたいとしている。