九州大学病院は今年度、出産や育児などで医療現場から離れてしまう医師や歯科医師を支援するため「きらめきプロジェクトキャリア支援センター」を設立した。
出産や育児だけでなく、介護や病気などで勤務の継続が困難な医師にも支援を行う。
2007年度の文部科学省の「大学改革推進事業」の一つである「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」として「女性医療人きらめきプロジェクト」が立ち上げられた。樗木(ちしゃき)晶子教授らは3年間で32人の医師や歯科医師、看護師の復職支援を行った。そのうち2人は非常勤で勤務後常勤勤務に戻り、12人は専門医資格の取得を果たした。支援を通じて復帰支援の為の教材も開発した。
「きらめきプロジェクトキャリア支援センター」では年間総事業費3000万円を投じ、さらなる支援を行う。すでに22人の応募があり、医師8人、歯科医師4人を雇用した。
11月5日には第1回学生交流(福岡県医師会、NPO法人九州医療システム研究機構、総合メディカル株式会社共催)を開催する予定。