女性医局は会員の女性医師にアンケートを実施したところ、同社に登録後、女性医局の紹介で就労している女性医師で、転職やアルバイトを希望して登録する女性医師の70%が30代で、8割以上の会員医師が常勤での勤務ではなく、週に1~3日の定期非常勤勤務であることがわかった。
このアンケートは女性医局の代表・長瀬淑子取締役による「『女性医局』にみる女性医師支援の現状」(メディカル朝日11月号掲載)で明らかにしたもの。女性医局で勤務を紹介したこのある医師に対し緊急アンケートを実施し、49人から回答を得た。
女性医局に登録後、同社の紹介で就労している女性医師はいわゆる“M字カーブ”の底辺といわれる30代が70%を占めていることがわかった(図1)。
また、週4日以上の常勤勤務は18%で、あとの82%は週に1~3日(曜日を固定した)の定期非常勤で勤務している(図2)。また、96%が当直勤務から外れている(図3)。
女性医局は、これらのデータは、出産・育児をしながらも医療現場にとどまっていたいという、女性医師の気持ちを反映していると分析する。大学などで実施されているシステマティックなサポート体制に参加できない、様々な制約をもった女性医師からのニーズが高いことが明らかになった。