茨城県水戸市にある県立こども福祉医療センターは9日、移転先を「桜の郷(さと)」ではなく現在地に隣接する旧水戸産業技術専門学院跡地にする方針であることが分かった。県議会本会議で橋本昌知事が明らかにしたもの。
肢体不自由児施設「県立こども福祉医療センター」は老朽化が進み、建て替えが検討されていた。検討委員会は候補地として県住宅供給公社が造成した茨城町の桜の郷への移転案が出ていたが、センターに隣接する県立水戸養護学校の保護者らが反対していた。
桜の郷は現在の場所から7キロ移動することになり、養護学校とセンターが離れることに不安の声が上がっていた。橋本知事はセンターを利用者が多い養護学校の立地と連携を重視した結果、旧水戸産業技術専門学院跡地に決めた。
同センターは移転と共に民営化する方針。