先月12日まで開かれた日本生殖医学会で、慶応大医学部婦人科は、自分の卵子での出産が期待できない女性が、他人の卵子提供を受けて出産するケースが増えている、という調査結果を発表した。
卵子提供は、国内のごく一部の医療機関でしか行われておらず、海外で治療を受けるケースが多い。最近では、野田聖子元郵政相が8月に、アメリカで卵子提供を受けたことが、記憶に新しい。
調査によると、卵子提供を受けて出産した女性は、2008年までの5年間に23人だった。出産時の年齢は、平均で45.6歳。慶大による推計によると、提供された卵子で生まれる子供は年間100人を超える。
ただし、卵子提供においては、妊娠に伴う合併症の危険が懸念されるので、注意が必要だ。