京都大学医学部付属病院は10月18日、今月10日に同病院で脳死肺移植を受けた40代の女性が、手術後に脳障害を発症し、意識不明になっていることを明らかにした。(参考:京都大学医学部付属病院の内科医、大麻所持で逮捕)
病院によれば、女性患者は10日に山梨県立中央病院で脳死と判断された60代男性から移植手術を受けた。種々直後の肺の機能は正常だったが、その後肺機能が低下したため人工心肺装置を使用。その後手術14時間後のCT検査で脳に腫れなどが見つかったという。病院は手術中に使っていた補助的な人工心肺装置に空気が入り、安全装置が作動して約4分間止まったことが脳障害の原因ではないかと見ている。京都大学病院は女性の家族に謝罪するとともに、京都府警に対しては事実関係の報告を行った。
京都大学医学付属病院では平成18年にも医療事故が起きており、その際には3年間の脳死肺移植自粛を行っていたが、今回の事故は明らかなミスがあったとは認識していないため、移植手術は継続する方針だという。