妊婦が自治体から受け取り、健康状態などについて記録する「母子健康手帳」の内容見直しを議論していた厚生労働省の検討会は10月31日、赤ちゃんの「便」の色見本の導入、予防接種欄の充実などを盛り込んだ報告書案をまとめた。新母子手帳は2012年4月から導入される。(参照:赤ちゃんには、硬水より水道水を)
厚生労働省によれば、掲載される「便」の色見本は白っぽい色から濃い茶色までの7種類。赤ちゃんの実物と比較してもらうことにより、胆道閉鎖症などの便の色に以上が出る病気の早期発見に役立てたもらいたいとしている。
胆道閉鎖症は、肝臓で作られた胆汁の通り道の胆管が詰まって排泄できなくなる病気の一種。赤ちゃん1万人におよそ1人がかかるといわれており、早期の手術が重要となる。