神奈川県横浜市で12月19日小児救急医療のシンポジウム「ヨコハマこどもの地域医療」が開催され、市民約180人が参加した。
横浜市立大の横田俊平教授による基調講演では、小児科医師が不足している状況や、医療の高度化が進み、幅広い診療が求められる一方で、救急患者が増え小児科医の負担が増していると語った。また横浜市が5年前から取り組む小児救急を24時間体制で受け入れる「拠点病院構想」について説明した。
林文子市長や主婦らが参加するパネルディスカッションでは、小児救急の利用について意見が交わされた。市小児科医会の吉田義幸医師は、小児救急では軽症者の利用が多いことを指摘、かえって重い病気をうつされたり、重症者の治療の妨げになると説明、頼れるかかりつけ医を見つけてほしいと訴えた。
4人の子供を育てる千葉明子さんは病気の子を持つ母親の不安を理解した上で、コミュニケーションをとって欲しいと語った。緑区にある地域子育て支援拠点の施設長、松岡美子さんは、支援拠点で行う講習会を利用して情報収集が出来ることを紹介、不安を軽減させることができると話した。