徳島市の徳島大学病院は11月17日の会見で、内視鏡手術を補佐する手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を今年の10月に四国で初めて導入したと発表した。
(参考:徳島県内で初の脳死腎移植手術)
すでに男性患者2名の前立腺全摘出手術の際に利用されており、泌尿器科の金山博臣教授は従来の内視鏡手術と比べて、出血を少なく抑えることができるほか、スピードも速くなったと強調した。
「ダ・ヴィンチ」はメスを動かすアームが360度回転するほか、体内の状況を立体画像で映し出す機能を持つ。
医師はその画像を確認しつつ、幹部の切除や縫合などを遠隔操作で行う。アームの動きは人間の手のような細かな制御も可能で、繊細な作業に適しているという。
10月現在、同様のロボットは28の医療機関で29台が使われている。今後は同様のロボットを消化器・移植外科や呼吸器外科などでも導入することを検討しているという。