愛知県半田市の市立半田病院が、検査結果の見落としでがん治療の開始が遅れ、その結果男性が死亡するという医療事故があったことを11月29日に発表した。同病院の発表によれば、亡くなったのは半田市内在住の60代の男性患者。2009年3月の胆石手術の際に男性患者の体から胆のうがんが発見され、文書を通じて主治医に伝えられたが、主治医の女性医師がそれを見逃したため、男性患者が再来院した際にがんの事を伝えなかったという。
男性は2010年12月に再び来院し、その際に行ったCT検査と過去のカルテのチェックで胆のうがんの転移が確認された。病院は男性とその家族に謝罪した上で治療を開始したが、男性は2011年6月にがんで死亡した。
病院は事故の原因に女性医師の思い込みや不注意などを上げており、関係者の処分を検討するという。