京都府立医科大付属病院で2008年に病気の検査を受けた1歳児が死亡したのは、病院の不適切な薬の投与が原因であるとして、1歳児の両親は12月1日、慰謝料など約3420万円を求める訴えを京都地裁に起こした。死亡した1歳児は先天性の代謝異常の難病を患っており、2008年8月に発作を起こして同病院に入院した。同年9月10日には病状の進行をチェックする検査を受けたが、その際に医師が睡眠薬と麻酔薬を投与した後、次第に呼吸が弱まり、翌11日に1歳児は呼吸不全で死亡した。
亡くなった1歳児の両親は麻酔薬を短時間のうちに繰り返し投与すれば、呼吸停止を引き起こすことは必死などと訴えているが、同病院は睡眠薬と麻酔薬は正規の方法で投与しており、問題はなかったとしている。