新潟大学医歯学総合病院は12月27日、同病院の第一外科の男性医師が、患者2名の肝細胞がん再発を見逃すという医療事故を起こしていたことを発表した。
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患者2名は容態は安定しているものの現在も通院を継続しており、同病院は慰謝料の支払いなどを検討している。
同病院の発表によれば、男性医師は50代の日本肝臓学会専門医。2人は2007年、2008年に肝細胞がんで手術を受けており、術後も同病院で経過観察を受けていたが、学会ガイドラインが推奨しているコンピューター断層撮影(CT)による画像診断は行わず、血液検査のみで経過を観察していたという。
同病院は画像診断をしていれば早期に発見できた可能性があると説明し、2人に謝罪するとともに、男性医師を厳重注意処分とした。