茨城県取手市の橋本産婦人科クリニック(現かんの産婦人科)で2005年8月、次男を出産した女性(当時32歳)が死亡した。夫ら遺族3人は、適切な輸血処置をしなかったことが、死亡の原因として、約8500万円の損害賠償を求めた。1月27日、水戸地裁の窪木裁判長は、「医療水準にかなった医療行為を行っていたら、女性は生存していた確率が高い」などとして、医師らに7000万円の支払いを命じた。
原告側は「主張が全面的に受け入れられ、評価できる判決」、クリニック側は「弁護士と相談し今後の方針を決めたい」としている。