メドピア株式会社が運営する医師コミュニティーサイト「MedPeer」で「目のかゆみに『副腎皮質ホルモン入りの点眼薬』を出されますか?」というアンケートの調査結果を発表した。調査期間は1月4日~1月10日の1週間で全国の眼科以外のMedPeer会員の医師を対象にしたものである。
(参照:「抗癌剤投与に伴う血小板減少症に対する策」の調査結果)
その結果一番多かったのが「抗アレルギー点眼剤を処方し、効果がない場合、眼圧なども考慮して眼科受診を勧める」で全体の約58%。「抗アレルギー点眼剤の前に眼科を紹介し、点眼剤は出さない」と答えた医師は18%いた。
アンケートのコメントでは「抗アレルギー剤が第一選択です。それで不十分な場合は、専門医に診てもらいます。(40 代、腫瘍内科)」「眼圧も勿論ですが、角膜の傷から感染を起こすと「おおごと」です。絶対自分の判断でステロイド点眼は処方しません。眼科さんに行って頂きます。(50 代、一般内科)」といった声が多く、副腎皮質ホルモン点眼薬を処方することに慎重になっている医師が多いことがわかった。
また「抗アレルギー点眼剤を処方し、効果がない場合、眼科既往歴がない場合には自分の判断で、副腎皮質ホルモン入りの点眼薬を出す」と回答した医師が15%、「深く考えずファーストチョイスで副腎皮質ホルモン入りの点眼薬を出す」と答えた医師が2%いた。
コメントでは、「ごくまれにステロイド点眼を処方する。率直なところあまり抵抗感は感じていない。(40 代、一般内科)」といった声や「低濃度のステロイド点眼薬が大きな問題を起こすことはまずないと思っています。(50代、血管外科)」との声があり、医師の中にも意識の違いがあることがわかった。