2011年9月1日に社団法人日本女医会から禁煙補助剤のチャンピックスについて発表された。
(参照:日本女医会が女性医師と女子医大生を対象にした論文「女性医師が輝いて働くための提言」の応募概要を発表)
様々な疾患の原因となる喫煙。
現在も禁煙に挑戦する人は多くいるが、以前に比べるとその成功率は格段に上がっているという。
以前は禁煙したいけどやめられないというのは意志が弱いといった精神的な弱さが原因とされてきていた。
しかし禁煙できないというのはニコチン依存症という治療の必要のある疾患だと捉えられるようになった。
禁煙の治療には様々なものがあり、約15年前、ニコチンを含んだニコチンガムが登場し、その後同じくニコチンを含んだ貼り薬のニコチンパッチが登場した。
そして近年、ニコチンを一切含まない飲み薬「チャンピックス」というものが登場した。
チャンピックスを飲用すると、たばこを吸ったときのような快感は得られないが、飲用後たばこが美味しいと感じられなくなるという。
ニコチンを含まないため脳血管障害や虚血性心疾患者にも飲用でき今まで治療を受けることができなかった人でも治療することができる。
しかし、精神疾患を治療中の人にチャンピックスを投与した場合、精神疾患症状が悪化する可能性があるため、そういった患者にはニコチンバッチでの治療が好ましいとされる。
チャンピックスを使用した人全体の禁煙成功率は約6割で、医療機関での治療を全て終えた場合は80%以上の患者が禁煙に成功している。
たばこ価格の高騰もあり、禁煙に挑戦する人が増えている現在の日本で今後更にチャンピックスによる禁煙成功が期待される。