児童虐待に関するこれまでの調査によると、その加害者は実母が6割で、そのうち4割がうつ状態の懸念があった。岩手県産婦人科医会と県が、さらに調査を行ったところ、出産直後の母親の1割近くが「産後うつ病」の疑いがあったことが分かった。調査は2008年から県内全域で行われている。質問は4択式で10問あり、各回答ごとに点を加算していく。その結果、計30点のうち9点以上の場合または特定の問いに同意した場合、産後うつ病の「ハイリスク群」と認定する。2009年の集計では、8327人中817人(9.8%)がハイリスクと認定された。ハイリスクに認定された場合には、看護スタッフや保健師が心のケアにあたり、必要に応じて、精神科医などとも連携する。