『医学部合格のために』― 他是不吾 更待何時
これから新たに受験学年を迎える生徒(特に浪人生)に提案しているアドバイスをまとめてある。参考にされたい。
以下に挙げるのは、個人的な経験+YMSで受験生を指導してきた経験から比較的良いと思われる学習方法や自己管理法です。あくまでも個人差や好みがあるので必ずしも全員に強制するものではありませんが、学習方法や生活習慣を工夫することで必ず効果が出ます。まずは試してみましょう。
1.合格に必要な条件
①学力増進
②生活管理・健康管理
③動機・適性
2.学力を付けるために
a)問題点の抽出
「できないところ」、「間違えたところ」を顕在化する。問題を解くために考えた形跡がノートに残っていることが大切。
・例えばノートの右側に余白を取り、間違えた理由を具体的に書き出す。目に見えるようにすれば、意識が高まる。よくケアレスミスをする人は、そのミスの具体的な原因を分析して余白に書き込む事を奨める。なぜ自分がミスをするのかを自覚すればミスの頻度も減るはずである。
・また、集中力を高めることがミスを減らす最善の方法であるとも言われる。いわゆるフロー状態にどうやって持っていくかが課題。音楽を聴きながらの勉強など以ての外。わざわざ集中を妨げている。好きな音楽を聴きたければ休憩時間にするべきだ。どうしても聴きながらやりたければバッハかモーツアルト、またはまったりしたジャズにすべし。
b)問題点の解決(改善方法)
ノートの下側に余白を取り、pointを書き出す。復習する時に時間がなければノートの下の余白を見直すだけでもよい。
c)反復・定着
(1)できなかった問題はすぐその場でやり直す
・数日空けてやり直すより、すぐにやり直し、できれば毎日見直す。毎日見直せば、見直しは一瞬で終わるはず。
・見直すところはノートの右側(間違えの理由とパターンが見える)、と下側(pointが見える)だけでよい。更に、カードを作り、毎日見直す『道具』を作っておくと効果的。
(2)毎日寝る前に一日の学習を振り返る。できれば自室で声を出したり身体を動かしたり(つまり人目を気にせずに集中して)学習する。なお効果的なのは翌朝一番に前夜に復習した内容を見直すことだ。
(3)週末には一週間の学習内容を見直す時間を取る。ここでカードの取捨選択をしたり、作り直したりする。
七沢英文(ななさわ・ひでふみ)
中央大学法学部卒 塾講師、家庭教師などを経験。
1997年より医学部受験専門予備校YMS講師、現在YMS取締役兼同機関誌「Lattice」編集長。
NPO法人「ジャパンハート」理事。
趣味:オートバイ、車、写真、映画鑑賞、麻雀、料理、旅行など (しかし、現在まったくできない状況、泣!)
※記事掲載元:七沢塾~カリスマ講師直伝連載コラム~「医学部合格のために―他是不吾 更待何時」(閲覧には会員登録が必要です)