「市子ども虐待防止活動推進委員会」は8月10日、シンポジウム「虐待死ゼロのまちをめざして」を、福岡市・天神で開催、多くの参加者が集まった。委員会は、福岡市、市医師会、市民団体などから成る。
基調講演は、虐待に対応する専門職員を養成している「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)研究部長の川崎二三彦氏。積極的な通報と情報収集の必要性を語った。近隣住民などが児童の異変に気付きながらも、事件を防げない例が多いという。
パネル討論では、小児科医や児童相談所所長などが、児童虐待対策について話し合った。
福岡県は20歳未満の人工妊娠中絶率が全国でも非常に高いことから、虐待に陥りやすい「望まない妊娠」についての対応を求める意見も出たという。