排卵誘発剤で双子、三つ子が増えたという日本産科婦人科学会 の調査報告が発表された。
(参照:「日本アンドロロジー学会が「日本アンドロロジー学会第32回学術大会」開催を発表」)
排卵誘発剤を使用した一般的な不妊治療での双子や三つ子の多胎妊娠が増えている。2011年の1年間には約100件あり、その内の約4割が、飲み薬の排卵誘発剤によるものだったことが、日本産科婦人科学会の実態調査で判明した。一般的に飲み薬は、注射薬よりも多胎妊娠の可能性が低いとされている。読売新聞によると、昨年1月、全国産婦人科(5,783施設)にアンケートし、3571施設が回答。排卵誘発剤を用いた不妊治療での多胎妊娠は、計1,046件あった。注射薬が629件で、飲み薬が417件あった。
多胎妊娠は、出産の危険が高まるため、日本産科婦人科学会では高度な不妊治療である体外受精では、子宮に戻す受精卵の数を1~2個に制限している。一方、排卵誘発剤を使った不妊治療には規制はない。