2013年7月17日、15歳未満の子どもからの臓器提供を認める改正臓器移植法施行から3年目を迎えた。法律が改正され、医療の現場はどうなったのか。調べてみると、制度説明1割、実施は2例のみということが分かった。
(参照:「脳死の子どもから初の臓器提供」)
読売新聞によると、臓器提供が可能な全国各地の提供可能施設(361病院)にアンケート調査を行った結果、脳死の可能性がある15歳未満で病院側が家族に臓器提供の選択があることを説明した事例は1割だった。
国が決めた脳死判定の指針・手順は、医師らが脳死の可能性があると判断した際に家族の状況をみて臓器提供の説明を行うとなっている。しかし、実際は「治療の終了(死を意味する)を宣告し、臓器提供を促すには、家族の心情を思うと実際にはできない」というコメントが多いようだ。