日本乳癌学会が、「乳がん手術」再建の技術向上で、乳房温存は減少傾向と発表した。
(参照:「「乳がん予防切除」――日本の病院でも実施へ」)
かつては乳がん手術の主流は乳腺の一部だけを切除する「乳房温存術」を選ぶ患者の割合が多かったが、近年は、温存術を選ぶ人が減っているそうだ。日本乳癌学会によると、人工乳房の普及などで、全摘しても乳房をきれいに再建できるようになったことが背景 にあると分析。また、話題を集めたハリウット女優のアンジェリーナ・ジョリー氏が行った乳房の予防切除の影響も関係しているようだ。
乳がん治療をでは常に一歩先をリードする東京のがん研有明病院ではここ数年で温存が2割減り、全摘と温存がほぼ同じ割合になった。7月には人工乳房で公的医療保険が使えるようになり、さらに全摘を選ぶ人を後押ししそうだ。