二日酔いを解消するにはスプライトなどの炭酸飲料を摂取することが効果的で、ハーブティーはむしろ逆効果であるとする研究成果を報告する論文が、イギリスの食品に関する査読誌“Food & Function”に掲載された。
(参照:アトピー性皮膚炎を改善する「化合物」を、京都大のグループが発見)
“Effects of Herbal Infusion, Tea and Carbonated Beverage on Alcohol Dehydrogenase and Aldehyde Dehydrogenase Activities”と題するこの論文はSha Li. らの発表したもので、同誌の9月25日付オンライン版に初掲載されている。この研究は、体内でアルコールが代謝される過程でハーブティーや炭酸飲料といったアルコールを含まない飲み物を摂取した場合、それがアルコール代謝にどのように影響するかに着目したものだ。
ご存知のように、二日酔いの原因となるのはアルコールが肝臓で分解された結果産生されるアセトアルデヒドであるとされている。アセトアルデヒドはさらにアセテートという酵素に分解されるが、それにかかる時間が短縮されれば二日酔いからも早く脱出できるというわけだ。
研究結果によれば、スプライトなどの炭酸飲料はアセトアルデヒドの分解作用を促進するが、ハーブティーなどはむしろ逆効果であることがわかったという。