田村憲久厚生労働大臣は1日、最新のがん治療技術の開発・提供の現状を把握するため、独立行政法人国立がん研究センター(東京都中央区)を視察した。
(参照:厚生労働省がノバルティスファーマ社の調査に不満の声)
国立がん研究センターは、日本のがん対策の中核的機関。がん医療に係る調査・研究、技術開発、医療・人材提供などを行っている。大臣はこの日、わが国で開発され、世界中に広まった放射線治療用装置「リニアック」の見学など積極的に視察をこなし、最先端の癌治療技術、国際共同治験の現状などについて理解を深めた様子だった。
視察を終えた大臣は、「国立がん研究センターは、ナショナルセンターとして、日本の医療の中心的役割を果たしている。最先端の医療の実施、手術検体や血液を集積したバイオバンクを活用した研究、そして、新しい治療方法や治療薬の開発と、非常にうまく機能している」とコメントした。