厚生労働省は今月初旬、各地方自治体の衛生主管部にあてて「ノロウイルスによる食中毒の予防について」を発令している。
(参照:海道滝川市の小学校でノロウイルス)
ノロウイルスによる食中毒は昨期、1事案で患者数が2千人を超えるケースが発生するなど、患者数、事件数ともに、過去10 年間で2番目に多くなっているという。発生事案の多くは弁当店や学校、医療機関など大量に調理をして食事を提供する機関が発生元となっている。ノロウイルスによる食中毒は毎年冬期に多発しており、冬の到来を前に注意を喚起するため同省では調理従事者への衛生管理の周知徹底を求めるほか、11月からはこれらの施設への立入調査等、監視指導の強化を図るとしている。
同省ではこの他にも、ホームページ上で「ノロウイルスに関するQ&A」を公開、更新を重ねる等、様々な施策をとりながら集団食中毒の防止にあたる構えだ。