国際的なエイズの対策に関する国連総会のハイレベル会合は6月10日、エイズ(HIV)の妊婦が出産する際に胎児がエイズに感染する「母子感染」を2015年までに撲滅するという方針を盛り込んだ政治宣言を採択した。(参考:新規エイズ患者報告数が過去最多に)
宣言ではエイズの母子感染撲滅のほか、薬物注射による感染、合併症の結核による死者などの半減も盛り込んでおり、具体的には抗ウィルスの投与が受けられる感染者数を現在の600万人から1500万人までに増やすと共に、エイズ対策費を現在の160億ドルから240億ドルまで増額することを盛り込んだ。