国立感染症研究所感染症疫学センターは、RSウイルス患者数が2003年以降で過去最多になる予測であると報告した。
(参照:感染性胃腸炎が各地で相次ぎ発生)
RSウイルスは秋から冬にかけて流行していき、例年12月頃が患者数のピークとなるため、手洗い・うがい・マスクなどで予防するよう呼びかけている。
RSウイルス感染症は、呼吸器の感染症である。症状は鼻水、咳から呼吸困難や肺炎など風邪の様な軽い症状から重い症状までさまざまである。とくに重症化のリスクが高い乳幼児への感染が危ぶまれる。RSウイルスに初めてかかった際は重症化になりやすく乳幼児が感染した場合、脳炎や肺炎になってしまう可能性もある。
症状は風邪と似ているので軽症の場合、感染に気付かないで生活の中で感染を広げてしまうケースが多い。
現状、RSウイルスに対する特効薬はなく、予防がとても重要となる。集団施設や家族間での感染に注意を徹底する必要がある。