健康日本21推進フォーラムが子どもを持つ母親2000人と20~60代の一般男女600人に調査を行った結果、インフルエンザの治療薬の特徴についての理解・認知度が低いことがわかった。
(参照:インフルワクチン 高齢者への効果は10%未満!?)
特に幼い子どもを持つ母親の大多数はインフルエンザに不安を感じている。事前予防の割合として、6割以上の母親がインフルエンザ流行前からワクチン摂取などの予防対策を始めており、半数以上が家の中でもマスクを着用するなど家族への感染予防なども徹底していた。
母親を対象に子どもへの治療薬の服用・使用意向の割合について、情報開示前は点滴薬のラピアクタが5.1%、経口薬のタミフルが22.6%、吸入薬のリレンザやイナビルが26.3%であったが、情報開示後は点滴薬のラピアクタが29.6%に上昇した。その理由として、ラピアクタの特徴である「1回の吸入で治療が完了する薬である」「病院で1回、約15分の点滴するだけで治療が完了する」などが挙げられる。
ラピアクタの認知度が低いが説明を聞くと使用意向の割合が上昇することから、予防だけでなく治療薬についての理解や認知度が不足していることがわかった。各治療薬を理解する事により、自分に合った治療を選択・相談することができる。