10日、北海道の高橋はるみ知事は、道内の医師不足問題について新たな方針を発表した。新しい複数の医療機関の連携による医師の派遣システムづくりについて説明した。
(参考:スリランカで初の肺移植手術 岡山大学病院チームが医師派遣)
道議会予算特別委員会の知事総括質疑で新しい医師派遣システムについての構想の内容が発表された。道内では医師不足が課題となっており、地域医療対策を進めてきた。今回の方針で明らかになった新システムは大学病院や民間病院、開業医からの協力を得て、複数の医療機関の連携を元に医師の要望があった病院へ、医師を派遣するシステムである。これまでに民間による短期間の出張医などの協力はあったが、新しい派遣システムは週・月単位など長い期間を想定している。
派遣の実地期間は未定であり、今後は協力可能な病院の探すとともに「道医療対策協議会」に本提案を提出し協議が行われる。
「道医療対策協議会」は医師不足などの課題対策を目的として2004年に設立。自治体病院の再編、医師の養成、医師派遣などの対応策に取り組んでいる。