和歌山市の日赤和歌山医療センターで県医師会主催のもと「女性医師・研修医・医学生をサポートするための会」を開催。
医師や研修医ら100人が参加し、国際医療福祉大学副学長の桃井眞里子氏が登壇し女性医師の重要性とスキルアップについて講演を行った。
(参照;女性医学生 7割が出産しても仕事との両立を考える)
「より良い医療のために、あなたの未来のために」をテーマに桃井氏は女性医師の育成と仕事を継続するための柔軟性のある勤務形態の必要性や課題を取りあげた。さらに、日本と海外での仕事、育児など生活で費やす時間配分の具体的なデータを提示。日本では女性の家庭での労働時間が多く、少子化対策や女性医師の社会活動には男性と女性の働き方の改善と、夫婦の時間配分も変わる必要があると述べた。特に女性医師がキャリアを積み、継続して活躍できる支援体制の形成の必要性を説いた。
医師のキャリアアップについては、「周囲の目などは気にせず自分がその現場で何に貢献できるかを考え働くことが大切である」と助言た。医師を育成していく管理職側へは「若手医師がまだ気付いていない能力を見出し、細かく説明して伝えるようにしていくべきである」と述べ、次代の医師育成への具体的な役割を話した。
女性医局では以前、桃井眞里子先生に女性医師のキャリア設計についてレポートをさせていただきました。
桃井眞里子先生のコラム記事はこちらからお読みになれます。