受験勉強時のストレスや受験うつについて、新宿メンタルクリニックが調査結果を発表した。この報告によると親が子どもに対して心配してしまうことが子どもにとってさらにストレスになることや、放っておくと重症化してしまうケースがあることがわかった。
(参照:うつ病治療は薬に頼りすぎ? うつ病治療に警鐘、井原裕教授が『生活習慣病としてのうつ病』を上梓)
2013年10月23~26日に10代~20代の男女の合計400人を対象に行われた「受験うつ」についての調査では全体の76.6%という高い数値で思考力や集中力・記憶力が低下し、さらに無気力・悲観的な考えになってしまう。なかには睡眠障害などのうつ症状と見られる症状を感じたことがある人もいた。この受験期のうつのことを「受験うつ」と呼ぶこともあり、受験生にとっては誰にでもなりうる身近な問題となっている。
同じく新宿メンタルクリニックが2013年12月26日~12月31日に10代〜20代の男女と、受験生を子にもつ40代~50代の男女合計760人を対象にして行った調査結果では受験生は親からの心配や干渉がもっとも嫌ということがわかった。親の心配が子どもに対して悪循環になってしまうため、長期に渡る受験への集中には親と子の接し方が受験ストレスを軽減させること、ひいいては受験そのものに直結している。