岩手医大病院はテレビ会議システムを導入し県立4病院を支援する動きが今月中に本格運用することがわかった。4病院は東日本大震災で被害を受けた病院で地域復興を目的とし文部科学省の補助金のもと導入が進められてきた。
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今回、岩手医大病院がテレビ会議システムでつながるのは久慈、宮古、釜石、大船渡の4病院となる。
産婦人科・泌尿器科・小児科・麻酔科・循環器科・放射性治療などの専門医が不足しているため、岩手医大病院に26台、県立4病院に26台の計52台のモニターを設置し各診療科ごとにつなげる。カルテの他にレントゲンやMRI画像などのデータも共有し、今までの電話でのやりとりとは違い専門医が不足した現場でも、専門家からの詳細な意見を聞くことができる。
さらに、患者にとってのメリットとして専門医がいない病院では岩手医大病院へ行くか専門医が県立病院へ来るときに受診予約していたものを、このシステムを使用すればテレビ会議で専門医からの意見も聞けるため、今までの通院の必要がある負担が軽減にもつながる見通しである。