24日、広島市内にある中学校10校で腹痛やおう吐の症状を訴える生徒や教職員が相次いだ。広島市教育委員会と保健所が調査の結果、患者からノロウイルスを検出、食中毒の原因となった昼食を調理した「日米クック」には営業禁止が命じられた。
(参照:厚生労働省が「ノロウイルスによる食中毒の予防について」を発令)
調査報告によると24日の朝から腹痛やおう吐の症状を訴える生徒や教職員が続出、患者は計324人にのぼった。ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の集団食中毒の可能性があるとし、感染者が出た10校では臨時休校とし広島市教育委員会と保健所は検査や感染経路などの調査を進めていた。この10校では昼食をお弁当か業者からのデリバリー弁当かのどちらかが選べ、症状を訴えた生徒や教職員は業者からのデリバリーを利用していたことがわかった。
調査の結果、原因とみられたのは22日に「日米クック広島東部センター」から提供されたデリバリー弁当であることが判明した。患者の便からはノロウイルスが検出されている。現在、症状を訴えた患者全員が回復に向かっており、「日米クック」は25日から当面の間、営業禁止となっている。