現在「専門医」という言葉は一般的にも認知され、「〇〇専門医がいる病院」とネット検索されているのをよく目にします。中には専門医が在中する医療機関を探せる病院口コミ検索サイトもあり、病院またはクリニック側も「専門医のみ!」と広告している昨今です。
女性医師にとって専門医の取得とは?
統計では1つ目の専門医を取得する場合、卒後6年以内が多く、また1つ以上専門医を持っている医師が7割近くになる様です。
卒後6年以内と言えば、丁度女性にとっては結婚・出産と世間では適齢期と言われる時期と重なりますね。そうです、女性医師にとって大変なのがこの時期に結婚や出産が重なり、専門医取得を一時中断せざる得ない、または断念するといった悩みです。転職の話の中で「専門医を取得していないので、こんな私でも役に立ちますでしょうか・・・」と言って、沈黙されてしまう場合もあります。(女性医局へご相談いつでもお寄せください)
専門医を取得していた場合給料は違うの?
やはり専門医を取得している医師との差が有る場合が多いです。1コマ△3,000円という明確な依頼案件もありますが(ほんの一例です)、科目により必須の場合もありますし、経験年数などを考慮する場合や地方の場合医師不足のため専門医は特に限定せず給与も差が無いなど様々です。しかしながら育児のため勤務時間の短縮の調整、勤務地域の選択、勤務体系の希望を将来的に進めるためには、出来るだけ取得できる時に取っておいた方が選択の幅が広がります。
但し、複数持っていても給与に反映されない事や、更新にお金がかかる、更新が大変などの理由により1つのみという医師も多く、数より「将来的なビジョン」を描きながら取得するタイミングや専門医を選択していく医師が多いのが現状のようです。
少し前ですが、話題になった専門医に関する記事がこちらです。http://www.josei-ikyoku.jp/ji-news/373.html
<関連>2013年9月札幌市内の40代の女性医師が、学会認定専門医資格の不正取得を繰り返し日本内科学会など3学会が4つの認定資格を取り消し処分した事件がありました。女医先生とお話しする際、「なりすまし医師事件(2012年9月)」と共に話題に上がります。女性医師という関連から気になる先生が多い様です。
~女性医師のキャリアを応援する女性医局のコーディネーターコラム~