7日、長崎大学は長崎県五島市の市福江総合福祉保健センターに予防医科学研究所を開設した。研究所では高齢者特有の病気や健康増進、疾病予防などについて調査研究していく。
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開所式は7日に行われ関係者ら30人が出席。研究所の責任者を務める永山雄二所長(長崎大学原爆後障害医療研究所)は精度の高い予防医学を目指していく意向をみせた。
2004年に長崎大学は県内の五島中央病院に離島医療研究所を開設しており、診療支援を目的とし、動脈硬化や骨粗しょう症などの疫学調査などに取り組んできている。今回新たに開設された研究所は、離島医療研究所との連携を図ることで、生活習慣の改善や疾病の早期発見などにより詳細な研究をしていく方針である。
2016年には、金沢大学と千葉大学と共同で大学院を開設する予定で、予防医学研究を進め学生の教育の拠点としても役立てていくとのことであり、インターネットなどを使用し遠く離れていても同時に講義を開けるなどのシステムを構築もされる。