レーザーを使用し角膜を直接削る事により視力矯正する「レーシック手術」。視力が回復する人が増える一方で術後の後遺症に悩むケースもあり事前のリスク説明や術後のケアなど医療機関の選び方が重要となる。
(参照:インプラントによる視力矯正手術「ICL」を希望する患者が増加)
Photo:妳是我的眼 By Christabelle‧迴紋針
日本眼科学会の報告によると、レーシック手術により90%以上の患者に1.0以上視力回復の効果がみられた。しかし合併症リスクもあり、ドライアイ、目の痛み、角膜の感染症などがあげられる。また手術には角膜の薄さによっても手術できない場合もあり、さらに近視の矯正量は屈折異常の程度が6D以内とされており、医療上の理由による手術でも10D以内とされている。
術後の後遺症に悩むケースとして、しっかりとしたリスク説明を受けていなかったり、術後のケアが十分でなかったり、矯正量が10D以上となっていた患者もいる。
昨年末には消費者庁が安易に手術をうけることを注意喚起をしており、レーシック被害相談ホットラインには129件の苦情・相談がよせられている。角膜を直接削ってしまうため患者自身も事前にしっかりと専門クリニックを選び、手術について相談することが必要である。