厚生労働省のエイズ動向委員会の発表によると、2013年のHIVの感染者・患者数は1546人で過去最多に次ぐ件数で過去2番目の多さということがわかった。同性間での感染が半数以上を占めているという報告もある。
(参照:NY・アップルのリンゴロゴが赤に 世界エイズデー各地でイベント開催)
Photo:World Aids Day, December 1 By Sully Pixel
昭和60年からの統計より、2007年以降感染者・患者数は毎年1500人づつ増加傾向である。2013年にエイズウイルスの感染者は1077人、エイズを発症した患者数は469人だった。さらに、感染者のうち7割は同性による要因が占めている。感染に気付かず、症状の発症後に医療機関で感染に気付く患者も少なくない。国内での感染者・患者数は2万2971人となった。
感染者・患者数が増える一方で、検査を受ける人も急増している。2013年11月のエイズウイルスの感染者が献血しその血液が検査をすり抜けてしまいその後、輸血された患者が感染してしまった問題もあり、検査への関心が高まったとみられる。厚生労働省のエイズ動向委員会では、発症を抑えるために早期発見・治療をすることだけでなく、他の人へ感染させないためにも検査を受けることを呼びかけている。