東京女子医大学らの研究チームは再生医療で使用するための細胞シートの自動生産装置を開発したことを発表した。装置は感染リスクを抑え、コスト削減ともなるため再生医療での実用化へ期待が高まる。
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現状、細胞シートは無菌室にて人の手によって細胞を培養してシート状にする必要があった。この方法だとどうしても人が作業してしまうため、病原菌の感染のリスクが下げられなかった。今回発表された装置は、アーム型のロボットが作業を進めて行くため感染リスクが今までよりも抑えられるというもの。ロボットの周りには各工程で使用する6個の大型冷蔵庫程の大きなボックスが囲み、ロボットが中心で細胞分離、培養、シート状への加工、シートを重ねて組織へ作製などの行程を行う。
発表では動物実験での成功例を上げて解説。ロボットが豚の筋肉から細胞を取り出しシート状に加工後、ブタの心臓へ移植した。今後は産業化を目指して企業とともに進めていくことを明かした。