中国からのPM2.5の影響で日本各地でも飛散してきており、濃度が高い日は各地で注意が呼びかけられるなど人体への影響が心配されている。喘息や気管支炎の原因となるPM2.5だが、肺だけでなく糖尿病や心臓病へも影響があるという報告が次々とあがってきている。(参照:片頭痛の鍼治療、ツボに打っても外しても効果は同じ? ランダム化比較試験結果)
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PN2.5は、0.1~0.3μmという非常に小さい粒子であり、飛散距離が長い。そのため中国のPM2.5が日本へも飛散している。喘息や気管支ぜんそくなど呼吸器疾患を引き起こすといわれており、すでに外出や屋外での運動は1日で1立方メートル当たりのPM2.5の濃度が70μgを超える場合は控えるなどの基準が設けられている。PM2.5は花粉や黄砂と同じように目のかゆみや痛み、充血といった症状を引き起こす場合もある。2009年の米国心臓病協会発行の医学誌では肥満マウスの実験にてPM2.5により全身のインスリン抵抗性が起こることを論文にて掲載している。さらに、英ロンドンでは心臓発作を起こして病院へ搬送された患者を調査したところ死亡した要因にPM2.5が関連しているケースもあるのではないかという調査結果もある。
27日には北海道の室蘭市にてPM2.5が基準値を超える可能性があるとし外出自粛の注意が呼びかけられた。外出時にはマスクを着用、屋内でも窓をなるべく開けず、空気清浄機を使用するなど各自の対策が大切である。