1日、仙台市は仙台市立病院を拠点とした児童虐待の防止と早期発見・対応を強化するためのネットワーク事業を開始した。愛知、香川、福岡ではすでに導入されているが政令指定都市としては初めての取り組みである。
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Photo:Children By Marina D. Sandoval
今回のネットワーク事業では拠点となる市立病院内に専門の被虐待児対応チームを設置。児童虐待専門コーディネーターも配置し地域の医療機関からの相談や助言または保健福祉センターへの連絡調整など状況に応じた対応を行う。被虐待児対応チームは、医師や看護師、専門コーディネーターを含め約20人となる。医療機関や福祉関係者を対症に児童虐待の研修も実施していく予定である。
毎年仙台市の児童相談所には400件から500件近くの虐待についての問い合わせや相談がある。病院側でも児童虐待を疑う場合は都度対応を行ってきたが、虐待の判断が明確ではなく難しい問題があった。今回の体制を整え連携と強化することにより児童虐待防止や早期発見に大きくつながるとしている。