最も強力なランクであるステロイドが入っている塗り薬を、入っていない「漢方クリーム」宣伝して処方していた問題で、横浜市都筑区の山口医院が4日、患者説明会を開き約600人以上の患者参加者が詰めかけた。
(参照:アトピー性皮膚炎を改善する「化合物」を、京都大のグループが発見)
Photo:189/365 (Jul 8) By ymorimo
同問題はホームページにて「漢方クリーム」にステロイドが入っているにも関わらず、入っていないと事実と異なる広告をしていたため医療法に反する。昨年9月頃から塗り薬の効き目についての相談が市に相次ぎ、国民生活センターが調査して判明。市は山口医院に対し今年1月に広告の削除や患者への説明を指示した。4日に行われた患者説明会で山口了三院長は謝罪と伴に「100%天然素材と聞いていた」と説明。ステロイドの混入ついては取引を担当していた中国人女性に任せていたことを明らかにしたが、調査によると女性が取引していた製造工場は実在しなかった。
塗り薬に入っていたステロイドは「プロピオン酸クロベタゾール」であり、ステロイドのクラスの中でも最も強いランクに分類されるものである。消費者庁は今回の事件のケースについて「プロピオン酸クロベタゾール」は皮膚萎縮や緑内障などの副作用の恐れがあるとも発表している。昨年1年間だけでも1600人以上に処方されており「漢方クリーム」を信じて使用していた患者らは裏切られた気持ちから怒りの声が上がっている。