ドイツのBiozoon社は高齢者や嚥下障害患者の食事をサポートする治療食として3Dプリンターを使用した技術の開発を進めている。2015年には開発が完了する予定であり、医療分野で活躍が見込める。
(参照:医療業界、3Dプリンターで人工骨を成形 来年にも実用化が可能に)
Photo:チキン南蛮 / fried chicken in Japanese sweet and peppery vegetable sauce By 森井ゴンザレス
高齢者や嚥下障害患者は日常的な食事の際にも誤嚥する危険性がある。誤嚥の仕方により肺炎や窒息死するなど助からないようなケースもある。Biozoon社が開発を進めている3Dプリンターによる食品の提供技術は、3Dプリンターにインクの代わりに液状を使用し食品を作るというもの。さまざまなタイプの食品を作る開発も進めており、現在開発を進めているゲル化剤では液状とプリントすることによりゼリー状の食品を再現できる。3Dプリンターで作ると見た目は食品そっくりで柔らかく口の中で溶けやすい。2012年から開発を進めており2015年の完了を目指している。
日本でも超高齢化社会において課題は多く残されているが、この3Dプリンターでの食品提供技術があればサポートする側もされる側も負担軽減につながると期待されている。