12日、子ども医療費助成についての検討会の初会合が岡山市で開催され、助成内容について話し合われた。
(参照:子どもに期限切れの薬をのませたことも 母親の薬品への知識調査)
Photo:abucho_037 By Aka Hige
岡山市では現在、小学校就学前の通院費、中学校卒業までの入院費が子ども医療費助成によって無料となっている。所得制限はとくに設けていないが、他の自治体では通院の対象年齢を拡大したり、利用者の一部負担にとどめたりする場合もあり対象年齢の引き上げなどが求められていた。
初会合は同市北区鹿田町の市保健福祉会館で開かれ、大森雅夫市長、医師やPTA役員、児童委員らも参加。岡山市医師会内田耕三郎会長が座長を務めた。市民生委員児童委員協議会の浜野昌子理事は子育てしやすい環境づくりに重点を置き、成長とともに歯科や眼科など継続的な治療が必要になることもあるため助成の拡大を求めた。岡山赤十字病院の忠田正樹院長は、今後の課題として対象年齢を拡大した際の患者の安易な来院による夕方以降の受診集中、小児科医の負担についても懸念した。
次回は7月29日を予定しており、今回の会合で取り上げられた課題点について解決策が話し合われていく。