厚生労働省は7月6日、地域保健医療計画で4大疾病に位置づけていた「がん」「脳卒中」「心臓病」「糖尿病」に、あらたに精神疾患を追加して、5大疾患とする方針を厚生労働省の諮問機関「社会保障審議会医療部会」に対して示し、同医療部会はこれを了承した。平成19年の改正医療法制定以降、4大疾病は重点対策が必要な病気として認知されるようになり、厚生労働省や各都道府県は患者削減のための予防策などに積極的に取り組んできた。
しかし厚生労働省は、うつ病や痴呆症、統合失調症などの精神疾患の増加を受けて、精神疾患には4大疾病と同様に取り組まなければいけないと判断。国の医療政策基本方針に精神疾患を追加し、各都道府県はこれを元に地域医療の基本方針を立てる方針だ。