兵庫県神戸市内にある兵庫県立リハビリテーション中央病院は9日、子供用の筋電義手バンクの設立を発表。筋電義手バンクの設立は全国初となり、同病院ではサイズが合わなくなった義手の提供や寄付を呼びかけている。
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Photo:A small hand in mine By kate with a camera
同病院では26人の子どもに義手を貸し出しているが数が足りず、貸し出しを待っていたり断ったりするケースもある。
筋電義手は筋肉を動かすときに生じる微量の電気信号を利用し本人の意思で指を動かせるものである。費用は1台約150万円と高額。使いこなせるようになると障害者総合支援法に基づく補助金により上限約3万7200円の自己負担で購入することが可能となる。しかし、訓練中に補助金を受けることができないため、訓練では個人負担を強いられる。さらに訓練は平均3年位必要とされるが、子どもの場合は成長に合わせて義手も変えていくため自己負担に限界が生じるなど困難な状況となっている。
同病院ではサイズが合わなくなった義手の提供や寄付を16日から県社会福祉事業団と「ふるさとひょうご寄付金」で受けつける。筋電義手バンクでは中学生以下の子どもを対象に月1000円で貸し出していく。