岡山県倉敷市松島にある川崎医科大学の現代医学教育博物館が、より気軽に医学を学んでもらおうと、一般向け展示スペースの「触れる展示」への見直しを進めている。心臓や血管などの病気への危険度を自己判定で測定することができる装置や菌類の手作り模型などの設置がなされ、「動かす」「触れる」「挑戦する」の展示へと生まれ変わりつつある。
(参照:健康、生きがいつくりのための「寺子屋」 入学式を開催)
image by 川崎医科大学 現代医学教育博物館
1981年に開館した現代医学教育博物館は、医学生や医療関係者だけでなく一般の人にもより医学に関心をもってもらいたいという意向がある。現代医学教育博物館は5階建てとなっており、一般向けに2階部分が無料で公開されている。医療関係者は3階の展示標本や4階の研究・教育関係の展示も利用することができる。
開館30周年を迎え、医療技術の進歩や小学生などの見学も多くなってきたことから展示スペースの見直しが進められている。新しい編成では「基礎医学」「予防医学」「現代病」「高度医療」のコーナーとなり、「基礎医学」は2012年、「予防医学」は今年春に展示コーナーが整えられた。展示品にも細かな配慮がされており、展示品の多くは技術職員の手作りで一般の人にもわかりやすいように工夫が施されている。
現代医学教育博物館は入館無料で、開館は午前9時~午後5時、日曜・祝日休館となる。