和歌山県難病・感染症対策課は7月8日、「手足口病」 の発生数が和歌山市などで警報基準値を超えたことを発表し、県民に対して予防対策を呼びかけた。(参考:東京・神奈川ではしか流行)6月27日~7月3日の県内の小児科の手足口病患者報告数は先週からほぼ倍増となった276人で、ひとつの医療機関あたりの平均患者数は8.9人となり、警報基準値の5人を上回ったため、県は警報を発令した。
手足口病は夏場に流行する病気で、飛まつや接触で人にも感染する。患者の9割が5歳以下の乳幼児で、感染後は口の中や手足などに水ほう性の発疹が出るが、ほとんどの発病者は発症後数日で治る。しかし、まれに髄膜炎などの合併症を伴うこともあるため、和歌山県はうがいや手洗いなどを徹底して行い、感染を広げないように呼びかけている。