岡山大の中塚幹也教授らの調査によると、1144人の成人男女を対象に行った意識調査で卵子の凍結保存に否定的な回答は70%を超え、肯定的な回答は27%だった。
(参照:新出生前検査で陽性 妊婦2人が確定検査受けず中絶)
Photo:Graafian Follicle, Human Ovary By euthman
日本生殖医学会は昨年11月、卵子凍結保存が無秩序に広がることを防止するため、これに関するガイドラインを正式発表した。既婚・未婚問わず40歳以上の卵子採取、45歳以上の凍結卵子を使った妊娠は推奨しないとしているが、卵子凍結保存は出産の先送りにつながる可能性もあるとして懸念の声もある。
意識調査の結果、パートナーのいない女性が卵子を凍結保存することについて社会的な理由で全体の約70%を超える人が否定的だった。一方で、35~44歳で子供がいない女性では肯定的な回答が高い傾向が見られ、その理由としてパートナーがいない46.3%、仕事に打ち込むためは38.2%だった。またがん患者が将来の妊娠に備えて、とした場合、肯定的な回答は高く79.8%となった。