札幌市西区にある国立病院機構北海道医療センターで有効期限の切れたおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)ワクチンを幼児2人に接種していたことがわかった。同センターは幼児の家族へ謝罪し、再発防止のため医療安全管理委員会を開いた。
(参照:滋賀県立成人病センター MRI検査せず脳梗塞の発見遅れ賠償)
Photo:おたふく風邪疑いで病院へ。左が痛いらしいが、ぷくぷくで腫れているかどうかわからん。。By mitikusa
ワクチンの有効期限は1年間とされているが、同センターでは4月18日が有効期限だったおたふくかぜワクチンを5月2日に1歳児に接種、さらに6月20日にも2歳児に接種していた。幼児の保護者が母子手帳に貼られたロット番号や有効期限のシールを確認したところ期限が切れていることに気づき、同センターに問い合わせた。今のところ幼児に健康被害は確認されていない。
同センターは院内の医療安全管理委員会を開き、誤接種の再発防止案について議論した。薬剤師と職員が互いに確認、ワクチン払い出し管理台帳の作成、月1回の期限切れ確認、接種の際に家族らへ有効期限の確認をしてもらうなどの対策を挙げ管理体制を強化していく。