国立感染症研究所の報告によると、全国的に手足口病の患者数が増加傾向であることがわかった。とくに九州地方では警報基準値を超える地域も出ており注意が呼びかけられている。
(参照:厚生労働省 各自治体へ熱中症予防の普及啓発・注意喚起)
報告によると、6月23日から29日までの地域別による患者数は宮崎がもっとも多く4.94人。次に大分4.06人、福岡2.29人、鹿児島2.18人と続いている。保健所管内別で警報基準値5.0人を超えている地域は宮崎県の日南17.7人、高千穂16.0人、鹿児島県の川薩11.0人、大分県の北部8.17人などがあげられる。
ここ10年の間でもとりわけ平成23年、25年に流行が拡大。手足口病はウイルスによる感染症で、手や足、口の中に水疱性の発疹の症状がみられる。とくに子どもへの感染が多く5歳以下の乳幼児の感染者数は全体の90%近くを占めている。夏に流行傾向である手足口病はワクチンがなく、治った後でも便などからウイルスが排泄される期間が比較的長い。そのため手洗いや便の適切な処理を行うことが予防へとつながる。